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四つの<物語>で学ぶ(11)

「サビカス キャリア構成理論 四つの〈物語〉で学ぶキャリアの形成と発達」の第7章 総合視点より事例検討の続きになります。メンバーT.Kさんのフォーマットを活用して、F.Sさんの報告内容をまとめました。

目次

第7章 総合視点による事例検討(3)

上の中の自己概念化するオーサーについて、4人の例で理論の適用の例示を行います。

自己像を伝記に仕上げる

◇ 命題C 目標を追求するアクターは、職業アイデンティティを概念化して、時間の経過とともに、自分の行動に連続性と一貫性を持つキャリアストーリーを熟考して著述するオーサーとなる。

第1章p21 CCTのメタ理論の基本的な考え方として、社会に適応することが個人の社会生活における主要な動機である

リフレクシビティ(reflexivity=再帰性、自ら内的対話しながら自己概念を作り出すこと)

  • 自伝を書き進めることで、職業アイデンティティを構成し、キャリアストーリーを作成する。
  • 客観的社会状況を考慮して将来計画を策定し、社会状況に対する行動を調整することが出来る。
  • 各参加者のリフレクシビティは愛着スキーマと一致している。

アイデンティティ

リフレクシビティを伴う自伝的著述 ➡ アイデンティティが生み出される。
(社会の中で自己の役割についてリフレクシビティを伴って考えることから)

愛着とアイデンティティ

愛着スキーマとアイデンティティ戦略間には弱~中程度の相関がある。
・安全な愛着スキーマに根差した物語的アイデンティティは、バラバラな場面を統合し、全体的な洞察を可能にして、自己理解を深め、人生に意味の感覚を作り出す。
・不安定な愛着スキーマに浅く根差したナラティブアイデンティティは、全般的な洞察に統合されることなく、バラバラな場面に繋がれている特定の教訓を生み出す傾向がある。

キャリアストーリーの著述

語る事(ナラティブ)はアイデンティティを記述する方法となる。
リフレクシビティを用いて、経験を選択し整理することで、ナラティブはアイデンティティを実態のあるものにする。
CCTにとって、ナラティブアイデンティティは、個人が自分の人生を説明し、方向付ける物語。
物語は、より上位にある目標を示すことによって、経験を意味あるものにする。

ナラティブアイデンティティは、自分が自分の人生を説明し、方向付ける物語。
経験を、自ら内面対話により自己概念を形成しながら、物語として語ることで、アイデンティティが実態のあるものとなる。
物語は、目標を示すことで、経験を意味のあるものとする。

幼少期の記憶は、ライフテーマを象徴する支配的なイメージ。人生を位置付ける基本的な視点を示していて、物語の中でフーガのようにテーマが繰り返される。職業的風景において、何を望み、何を必要とするかを教えてくれる。

一貫する流れは物語をつなぐ

CCTに基づくカウンセリングで、まず理解することは自伝著者としてのCLのナラティブ。
CCはストーリーを作文するための質問をし、幼少期の回想、ロールモデル、顕在的な興味、好きな物語についてのエピソードを語ってもらう。

それからCLとCCは、ミクロな物語のシーンをテーマをもった長いマクロの物語に統合し、幼少期の思い出~思春期のロールモデル~大人の職業へと発展する筋道を辿ることで、ライフテーマを明確にする。

次のステップでは、CLとCCは、テーマから得られる視点と洞察を用いて、より深い意味とより完全な筋道を持つ職業的アイデンティティを再構成する。

最後に、CLはその描かれた職業アイデンティティを指針として、より満足度の高い人生を送るために、キャリア選択を行い、行動を起こすことが、キャリア構成カウンセリングの上位目標となる。

※CCCでは人生の一貫した流れを考える際に、動詞に注目する。

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