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四つの<物語>で学ぶ(12)

「サビカス キャリア構成理論 四つの〈物語〉で学ぶキャリアの形成と発達」の第7章 総合視点より事例検討の命題Cの残りとまとめになります。

目次

第7章 総合視点による事例検討(4)

引き続き。自己概念化するオーサーについて、4人の例で理論の適用の例示を行います。

(再掲)◇ 命題C 目標を追求するアクターは、職業アイデンティティを概念化して、時間の経過とともに、自分の行動に連続性と一貫性を持つキャリアストーリーを熟考して著述するオーサーとなる。

能動的に習得する

◇ CCTは、キャリアのテーマを明確にするために、ナラティブというパラダイムを用いて、個人が受動的に苦しむ状態から能動的に乗り越えて達成する状態に移行する様子を表現しています。

◇ 四人のライフポートレートに描かれた人物に一貫する人生の流れが、アイデンティティの自己形成には捉われを職業に変えることが必要であるという仮説を証明しています。

まとめコメント

ここに掲載されているライフポートレートやケース研究資料は、CCTの視点から見たものです。その密度の濃い内容は、CCTの観点からも、他のキャリア論の観点からも、語り尽くせないほどのものです。キャリアについて説明できる別のレンズを好む読者には、別の定理や概念の観点からポートレートを分析することをお勧めします。ライフポートレートを多角的に考えることで、さまざまなキャリア論とその相互関係をより深く理解することができるでしょう。また、キャリアカウンセリングの研究者にとっては、学校での講義や発見学習などの教材として活用することで、さまざまなキャリア理論を大学院生に示すことができるでしょう。さらに、愛着、アダブタビリティ、アイデンティティの関係などを定量的に調査することで、CCTの命題をさらに検証することも可能でしょう。最後に、キャリアとその構成に関する理解を深めるために、勇敢に自分の人生を語ってくれた四人の研究参加者に、深い感謝を捧げます。

遂に、4人の物語の第3-6章、その分析の7章まで読み終えました。読みごたえは予想を超えてありました。まだ理解しきれていない部分は、第1,2章の理論と分析のベースとなる記述で近づきたいと思います。ここまで来れたのは輪読会のメンバーの協力があってだなと著者のような感謝の気持ちが湧いています。そして、「別の定理や概念の観点から」とあるように、答えは一つではないし、無理に出す意味もないかもしれません。しかしながら、人のキャリアを考える上での視点は、読む前よりも明らかに広がり、深くなっている気がします。残りの章も乗り切り、その頂上から見える新たな頂きを見たいと思います。

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