「キャリア原書輪読会」「ずっと金の糸」募集中です! 詳細

四つの<物語>で学ぶ(17)

「サビカス キャリア構成理論 四つの〈物語〉で学ぶキャリアの形成と発達」の第1章は続いて、

  • メタ理論モデルで使う自我の枠組
  • キャリア構成理論の四五の前提(冒頭のみ)

ゴロワーズ担当になります。下図の統合マトリックの赤の破線の辺りです。

メタ理論モデルで使う自我の枠組

サビカスのキャリア構築理論は、メタ理論で構成され、マクアダムス(McAdams, 2013)の三つの異なる自己心理という包括的な枠組を適応して、自己心理に関係する自己構成プロセスと自己構成パターンを三つの体系に分類します。

心理の三つのレベル(適用①)

サビカスは、1995年のマクアダムスの“What Do We Know When We Know a Person”のパーソナリティ心理の三つのレベルの枠組みを用いて、2005年の”Career Construction Theory and Practice”において、キャリア構築理論の三つの視点

  1. 職業的パーソナリティ
  2. キャリアアダプタビリティ
  3. ライフテーマ

を提唱しました。

パーソナリティの発達の3つの異なる視点(適用②)

さらに、2010年のマクアダムスとオルソンの”McAdams and Olson Personality Development: Continuity and Change Over the Life Course”のパーソナリティの発達の3つの視点「アクター・エージェント・オーサー」を、2011年の”Constructing careers: actor, agent, and author”において最初にキャリア構築理論に適用し、

自己構築に関する視点として、

  1. アクター
  2. エージェント
  3. オーサー

を採用しました。

2013年の“Career Construction Theory and Practice”(題名同じ)に詳しくまとめられました。

上の図の枠組みの、アクター(行為者)、エージェント(主体)、オーサー(語り手/構築者)のそれぞれに記載した認知スキーマとパフォーマンス戦略は、優先順位があって競い合うものではなくて、それぞれがカウンセラーに、キャリア構成プロセス・結果・パターンを見るために補完的な視点を提供します。

本書のメタ理論を整理するうえで、この三つの視点と認知スキーマとパフォーマンス戦略という2つの軸を組み合わせて、冒頭のメタ理論のマトリックスを形成しています。

マクアダムスの自己心理の研究

下表のように、マクアダムスの自己心理に関する理論は、

McAdams, D. P. (1995).What do we know when we know a person? Journal of Personality, 63(3), 365–396. 人格の三層モデルの枠組みの原型➡適用①
McAdams, D. P., & Olson, B. D. (2010). Personality development: Continuity and change over the life course. Annual Review of Psychology, 61, 517–542. パーソナリティ発達の3つの視点「アクター・エージェント・オーサー」➡適用②
McAdams, D. P. (2013).The psychological self as actor, agent, and author.Perspectives on Psychological Science, 8(3), 272–295.2010論文の同枠組みを精緻化した単著版

の進化に合わせて、サビカスもその枠組みの適用を二回行っていることになります。(下図)なお、本書は(McAdams, 2013)と書かれていますが、適用としては2011年論文「Constructing careers: actor, agent, and author」にパーソナリティの発達の三つの視点を最初に引用したのは、McAdams & Olson (2010) とされています。



ゴロワーズ

このようにマクアダムスの枠組みは、サビカスの壮大なメタ理論の整理に大きな役割を果したようです。

メタ理論のマトリックス

以上のサビカスのメタ理論の全体の構造は、下図(ゴロワーズ追記)で表わせます。

キャリア構成理論の四五の前提

ここからマクアダムズの包括的な理論を使い、三つの自己心理(アクター、エージェント、オーサー)を命題として、キャリア構築理論の四五の前提をグループ分けします。

以降は、次のご担当の皆様お願いします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次