ゴロワーズ– Author –
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心理学
自己、他者の次は社会(3)
社会的推論 ここまでは、原因帰属の観点で、自己や他者の人と出来事の原因の推論を行ってきました。これを自分、他者、社会に関する推論に基づく判断とすると、社会的推論と言えます。やはり人間は入手可能な情報をすべて吟味したり、それを基にした合理的... -
心理学
自己、他者の次は社会(2)
原因帰属に伴うエラーとバイアス 原因帰属を行うときに、先の対応推論理論と共変モデルは必要な情報がそろっている前提の「あるべき姿の規範モデル」ではなく、情報が十分のそろっていない「ありのまま記述モデル」を選ぶことが多いです。したがって合理的... -
心理学
自己、他者の次は社会(1)
これまで「旅の終わり」で自己理解、「自己から他者へ」で他者の対人認知、ときて最後は現象を含めた社会(自己、他者、現象)の認知に関して学びます。 ニュースで、凶悪な殺人事件を聴くと、私たちは、犯人のなぜそのような行為の及んだのだろうかと、そ... -
心理学
自己から他者へ(2)
前回、他者の認知するときに、既有の知識が大きな影響を与える例でステレオタイプを学びました。このステレオタイプによる様々な帰結の例を挙げたいと思います。 最初に「ドクター・スミス問題」を取り上げます。出典が明らかではないのでWikipediaを参照... -
心理学
自己から他者へ(1)
前に「旅の答えへ」のシリーズで、自己の過程を学びました。次は他者の認知(対人認知)を思いめぐらせたいと思います。「自己から他者へ」がテーマです。また放送大学のテキスト「社会・集団・家族心理学」を起点に参考にいたします。 私たちは、日々他者... -
キャリアカウンセリング
声にすること
今日は、イギリスの小説家のE. M. Forsterの一節。 "How can I tell what I think til I see what I say?"「自分で話して見るまで、自分が考えていることをどうやって語れますか?」 確かに、人は自分の想いを声にすることで、初めて自分の気持ちを... -
キャリアカウンセリング
幸運の女神には、前髪しかない。
「新版 キャリアの心理学【第2版】渡辺 三枝子」を全面的に参照しながら、クランボルツが2009年に発表した「ハップンスタンス学習理論(happenstance learning theory)」に至るまでの、クランボルツ理論の変容を追ってみます。 DEVELOPMENTキャリア意思決... -
心理学
「長い別れ」とレジリエンス
前にビオン先生の所で紹介したネガティブ・ケイパビリティ(negative capability)に続き、今日はハーディネス(hardiness)とレジリエンス(resilience)を紹介いたします。何時ものようにイメージイラストを描いてみました。 何れも、VUCAな時代の先を見... -
キャリアカウンセリング
経験代謝とコルブそしてサビカス
らぼで初めて完読した"Career Construction Counseling Manual"を製本前の校正で目を通すと色々なことに気づきました。その中の一つは「Career Construction Counseling のプロセスは標準的なシークエンス(順序)に準拠しており、Kolb (1984) の経験学習...
