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キャリア構築インタビューの変遷

まだ途中結果ですが、キャリア構築インタビューの変遷を辿っています。

キャリア・スタイル・インタビュー

 サビカスは、1989年の”Career style assessment and counseling”において、アドラーの個人心理学の視点(下記1ー4)を取り入れ、これまでの古典的な特性・因子理論に基づく職業指導「人を職業にマッチングさせる方法」を拡張し、興味や能力などの特性の個人差に基づく職業適合に予測に加えて、人々が持つ個人特性をどのように活用するかも含めるようになりました。

 カウンセラーは

  1. 職業の適合は個人的な成功や満足感だけでなく、社会貢献にもつながることを伝えます。
  2. 人が自分自身の個性を設計すると信じ、個人の目標や手段を構造化することで、社会的文脈の中に誘導します
  3. カウンセラーはクライアントの人生目標と向かっている方向性を知ることができ、その目標を実現する環境を探します
  4. 職業選択ではなく。キャリア意思決定プロセスはクライアントが夢と現実の統合、すなわち成長の解決策を探求します

 このクライアントの人生目標、夢、ライフスタイルを明らかにするために、クライアント自身の経験や考えを引き出す手法として「キャリア・スタイル・インタビュー」という構造化された質問を用いたカウンセリング法が提案されました。

 質問内容は、1)ロール・モデル、2)愛読書、3)愛読雑誌、4)レジャー活動、5)学校での得意科目、6)モットー、 7)理想の将来像、8)意思決定の8つの問いになります。

 この後、サビカスは2002年の”Career construction : A developmental theory of vocational behavior”において、キャリア構築理論(career construction theory)を提唱しました。これまでのスーパーの有機体的世界観による発達理論から、文脈主義的世界観による発達理論へと更新しました。つまり、キャリア発達を個人の内的構造の成熟による展開ではなく、社会の環境への適応を通してキャリアが概念化、構築されると考えました。この社会構成主義的なキャリアカウンセリングは、クライアントを自己と社会との心理社会的つながりとして職業的関心を明確に表現する、心理構成主義的なアプローチによる自伝的推論に導きます。 

 その後、2005年の”Carrier Construction Theory and Practice”にて、7)理想の将来像、8)意思決定が無くなり、TV番組と初期の記憶が追加されました。

キャリア・ストーリー・インタビュー

 2011年に単独の書籍として”Career Counseling (Theories of Psychotherapy)”(第1版)が出版され、そこでは④レジャー活動, ⑤学校での得意科目も削られ、現在のキャリア・コンストラクション・インタビューと同じ5つの問いになりました。、①ロール・モデル②愛読書+TV番組③好みの物語④モットー⑤初期の記憶です。そして「キャリア・ストーリー・インタビュー」という名称になりました。

キャリア構築インタビュー

 さらに2013年に”Career Construction Theory and Practice”の中で、キャリア構築理論に合わせるように、キャリア構築インタビュー(CCI:Career Construction Interview)の名称になりました。このCCIを用いながら、カウンセリングはクライアントを自伝的な物語を語り、自分の独自性を明確にするテーマを振り返ることでキャリアを構築する著者として捉えます。プロセスとして(a) キャリアストーリーを脱構築および解体する、(b) 職業の筋書きとキャリアのテーマを再構築する、(c) ストーリーの次のエピソードを共構築するステップも整理されました。
 CCIの5つの質問①ロール・モデル②好きな雑誌・TV番組・WebSite ③好きな物語(小説、映画) ④好きな言葉(モットー)⑤初期の記憶が、マクアダムスの自己心理の枠組みであるアクター/エージェント/オーサー、それに対する助言、キャラクターアークに関する物語を引き出します。その結果、クライエントのライフポートレートが綴られ、将来のストーリーのエピソードが記述されるとキャリ構築のゴールとなります。
 やがて環境の変化や自身の変化により、再び現在の人生に疑問や不安が生じたときには、何度でもキャリアの再構築をすることができるところが、サビカスのキャリア構築理論の骨子かと思います。

ゴロワーズ

まさに人生100年時代と予測不能なこのVUCAな現代に適したキャリア理論だと思います。


 

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