ロジャーズ(Carl R. Rogers)の“The Necessary and Sufficient Conditions of Therapeutic Personality Change”の、第五条件(純粋性、自己一致)、第六条(無条件の肯定的配慮、受容)に入ります。
共感的理解 ”Empathy”
五つ目は、共感あるいは共感的理解です。
セラピストが、クライエント自身の経験に対する気づきを、正確に共感をもって理解していることです。
これが共感であり、セラピーにおいて不可欠と言われています。
クライエントの怒り、恐怖、あるいは混乱を、まるで自分自身のものであるかのように感じ取りながらも、そこにセラピスト自身から湧いてきた怒りや恐怖、混乱を巻き込ませないこと、これこそが、私たちが記述しようと努めている条件です。
このことを、クライエントから見ると、
時々、私が思考や感情のもつれに絡まり合い、互いに異なる動きの線の網に巻き込まれ、私のさまざまな部分からの衝動に流され、すべてが重すぎると感じているようなとき――そのときに、まるで雲の合間や茂みを突き抜けて森の道の迷路に光の輪を広げる太陽の光線のように、あなたからの何気ない言葉が差し込むのです。それは明快さであり、もつれを解く手がかりであり、絵にもう一つのひねりを加え、物事を適所に置くことでした。そしてその結果――前に進む感覚、心のゆるみ。これらがまさに太陽の光線でした。
突然の詩的な表現、Geminiに聞くと、
哲学者ウィトゲンシュタインならでは、共感に基づく友人スラッファの言葉が、彼の心の中で、感情のもつれが解かれる様子を美しく表現しているのを引用したようです。
いつどこで何を体験したかのエピソード記憶が、エピソードバッファのなかで整理統合されて、意味記憶に変換される過程ですね。ロジャーズさん、今は生成AIあるからいいけど、やはり出典は明記してほしいなぁ~。
その結果、クライエントは、不安から解かれた安堵感と前に進む力を感じることが出来ます。
このような共感を実現するのに必要なセラピストの上位の項目をフィードラーが示しています。
- セラピストはクライエントの感情を十分に理解できます。
- セラピストはクライエントの意図に疑いを持ちません。
- セラピストの言葉はクライエントの気分や内容にちょうどよく合っています。
- セラピストの声のトーンは、クライエントの感情を完全に伝える能力を伝えます。
そして、共感の状態を観察する方法として、Qソート法やリスト分類が提供されています。
セラピストをクライエントが知覚“The Client’s Perception of the Therapist”
提示された最後の第六条件は、セラピストが自分に対して抱いている受容と共感を、クライエントが最低限度であっても知覚していることでです。これらの態度がある程度伝わらない限り、クライエントに関する限り、その関係性の中にそのような態度は存在しないことになり、私たちの仮説によれば、セラピーのプロセスは開始されることはありません。
「態度」そのものを直接知覚することはできないため、より正確に表現するならば、
と言った方が多少なりとも正確かもしれません。
幾つかの意見 “Some Comments“
もう一点、付けくわえると、第一の条件だけが二者択一的(存在するか存在しないか)であり、残りの五つの条件は「程度の差」として存在します。これが事実であるため、もう一つの仮説が導き出されます。
すなわち、六つの条件すべてが満たされている場合、条件二から六の存在する度合いが高ければ高いほど、クライアントの建設的なパーソナリティ変化はより顕著になる、という仮説です。現時点では、この仮説をこうした一般的な形でしか述べることはできません。これは、すべての条件が等しい重みを持っていると仮定することを意味します。
意外と慎重です。





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