「キャリアコンサルタント養成計画の今」を2024年、2025年と報告してきました。そこでは、2025年度末(2026年3月)にキャリアコンサルタント10万人とする厚労省の計画が1年遅れで達成を予測しました。
改めて10万人計画とは、
平成26年7月産業競争力会議「雇用・人材分科会」の中間整理(平成25年12月)等を踏まえ、キャリア・コンサルタント養成計画を策定(能発0730第1号4数値目標)より標準レベルのキャリア・コンサルタント及びキャリアコンサルティング技能士の累計養成数を平成36年度末(2024年度末)に10万人とすることを数値目標としています。
そして2025年度末、現時点での標準レベルのキャリア・コンサルタント及びキャリアコンサルティング技能士の累計養成数を、国家資格キャリアコンサルタント登録数を確認します。2025年度末(2026/2時点)で、87,103名で、一方、キャリアコンサルティング技能士の総数は、2025年度末(2026/3時点)で、13,192名(2級13,192名、1級864名)で合計100,549名となっています。ついに数値目標の10万人を突破しました。(注:国家資格と技能士1,2級のダブりは目をつむって単純加算するのはお国の作法です。)
しかし、実はその後、国家資格者の登録数は、87,103人(2026/2)から、86,493人(2026/5)に減少しました。受験者数・合格者数自体は鈍化しているとはいえ、下の図のように増加傾向にあります。しかしホルダーとしては減ったということは、
という、驚くべき事実が明らかになりました。但し、ジャン・一さんの動画投稿によると、登録者は月ごとに増減があり、プラスの月の方が多いので引き続き緩やかに増えているようです。ただ、3月のマイナス(ー733人)は最大のようです。
実はこの2026年は、2016年の国家資格化から10年たち、初めて取得した方の2回目の更新始まった時期です。更新に関しては、登録したキャリアコンサルタントのうち、資格の更新を行った者の割合は、1回目の更新が 68.5%という数字も発表されています。
続いて、国家資格キャリアコンサルタントの受験者数の推移です。受験月毎の上下で見にくいですが、引き続き伸び続けてはいますが、近似曲線で見るとこのところ伸びが鈍化しているようにも受け取れます。失効者に数がこのまま増えると、10万人計画は通過点ではなく、ごく短いピークだった可能性が出てきました。つまり、このまま何もしなければ・・・キャリコンの10万人計画風前の灯。。

例年通り、日本キャリア開発協会(以降JCDA)と特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会(以降キャリ協)の二団体の受験者の推移も比較しました。受験回ごとの上下動は、キャリア協議会の受験者数が3月は高く7月が低い傾向からきているのが判ります。ただ相変わらず、JCDAは減り続け、キャリ協の四分の一近くまで下がりました。この数回は低下現象が収まった感じです。

引き続き、結論としては、試験団体が二つあり、一方が全体の2割程度という不均衡は、受験者に何のメリットも無いとの課題は変わりません。
ただ、もっと大きな問題は、入り口である国家資格のホルダーの数が減った点です。更新をしない人が増えているということは、資格の有用性の低さが認知され始めていることを、表しているのかもしれません。先ずは、試験団体を2団体にすることのエネルギーロスを、早急に見直した方が良いと思います。

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