“Happiness only real when shared” キャリア原書輪読会より 詳細

技法の前に(講座メモ1)

先日から養成講座の講師を担当することになり、準備で用意された説明資料を読み上げると何かが足りていない気がしました。それはカウンセリングの第一歩のロールプレイ演習を始める前の説明として、カール・ロジャーズの積極的傾聴からアレン・E・アイビーのマイクロカウンセリング技法へ入る流れでした。

もし積極的傾聴も聞き方の技法とするとマイクロカウンセリング技法との関係は?という点に疑問を感じ、何か補足が必要かと思いました。

その時に気づきました。
カール・ロジャーズの積極的傾聴を支える受容・共感・自己一致の姿勢には、
その根底にカール・ロジャーズの人間観
 「人は本来的に成長していこうとする力を持っている」
 「それを十分発揮できる条件を整えれば開花し成長していく」
がある点でした。

つまり、積極的傾聴は技法というよりも、カウンセラーの基本的姿勢をあらわすもので、始点に ”Counseling and Psychotherapy” や ”Client-Centered Therapy : Its Current Practice, Implications and Theory”(クライエント中心療法)などで語られる人間観が最初にあると考えると、下図のように説明の流れがスムーズになりました。

さらに別な講義資料にその関係を構造的に可視化したものを見つけました。

これにより理解が深まった気がします。カウンセリングを単なる技法として学ぶのではなく、本来持っている生命力を発揮させるための積極的傾聴の基本的姿勢の基盤の上で、様々な技法を学んでいくという構造なのだと判りました。

そしてさらに、カールロジャーズが父の農場や農学の学びを通して植物の生命力から影響を受けた人間観が最も根底にあるのに気づきました。

ゴロワーズ

補足説明はこれで行ってみます!

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