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組織開発1ー1(会議って苦痛)

ゴロワーズ

会社勤めのころ、会議って退屈でつらかったです。

上意下達のみ、指名されるまで皆んな、無言で能面のようにノートPCのディスプレイを見ている。

何かうまくいかないときはボトルネックに関わる犯人捜し、そのあとは何故?その時どうしてそうしなかったの?とつるし上げ。

しかも会議室には「その会議ムダ?」って貼ってある。

そのころの会議は、マネージャーが組織の目標とグループの年間計画、それを期限内に達成するために振り分けられた各メンバー役割が提示され、そのあと各メンバーの担当部分の進捗を報告する。それ以外の話題は時間がもったいないので別にと言われ、静かに何事もなく時を待つ苦行が続く。

自分が主催する会議は、こうならないようにと思いながらも、「その会議ムダ?」にならないよう、短い時間で切り上げようと、いつの間にか同じ展開になっている。

ゴロワーズ

何故こうなるのかわからないまま、自分ってリーダーは向いていない、いやそれどころか会社とか組織って向いてないってまま卒業でした。

最近必要に迫られて、「中村 和彦 入門 組織開発~活き活きと働ける職場をつくる」を読んで180°コペルニクス的転回を味わいました。

ここではその触りを紹介します。

著者は「企業は利益を追求するのは自然、だが利益という経済価値のみに追及し優先するのか?」と問いかけます。

そしてありがちな姿、

会社の戦略のもと、部門や部署の達成すべき数値目標が上から降りてきて、それが個人に割り振られ、個人の数値目標を達成するために日々働いているという人がほとんどではないでしょうか。p39「入門組織開発」

しかし部署に降りてきた数値目標について、上司はその意味を伝えているでしょうか。事業を展開することが誰にどのような価値をもたらし、社会や顧客にとってどのような意味があり、どう取り組まれるとこで数値目標を達成していくのか、という意味やストーリーを語っているでしょうか。p39-40

心理学は「認知的ケチ(認知的倹約家)」と呼ばれる現象が起きることが知られています。これは、人が何らかの認知や情報処理をしようとする場合、複雑で難しい認知的処理よりも、エネルギーをかけずに単純で簡単な認知的処理と判断を行う傾向がある、という現象を指します。数値によるマネジメントは楽で反論が起きにくく、議論も必要がないので、「認知的ケチ」に最適な方略です。p40-41

ゴロワーズ

確かに「その会議ムダ?」が目に入ると「認知的ケチ」に流されていたかも…

このような、数値しか語らない、数値の結果しか見ない上司を部下は信頼することができるでしょうか。一緒に仕事をしたいと感じるでしょうか。数値だけを指示してその達成を求めること、数値しか語られないコミュニケーションや関係性は、私にとっては、人を道具にしているように感じられます。人間の「非人間化」が進んだ状態でしょう。p41

つまり、私の経験したつらい会議は

マネージャーの指示や考えを聞くだけ、聞く時間が多い報告型の会議では、頭も活性化せず、双発的なコミュニケーションや創造的なアイデアも生まれません。チームとしての学習も生じません。1人ひとりがそこにいるだけの「個業化する会議」です。p50

この本で会議の目指す形は

自由に意見が言え、新鮮な意見や情報が聞け、創造的なアイデアが生まれるような活き活きとした会議やミーティングは楽しいものです。p50

のようです。

ゴロワーズ

あのころ知っていたら・・・、どうするとそうなるのかな?

今日ここまで。。。

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