最初のセッションで、カウンセラーが聞き出した転機の物語をどう見たてるかの話に入ります。

話の結末、クライエントにはカウンセリングのプロセスを経る必要があると言うことですね。
それぞれの物語の特徴と関わり方を記していくれています。
- Same old story
- 何時も同じ古い話はクライアントが状況や問題を一般化して表現します。特徴的なワードには、決して、毎回、常に、ずっと などがあります
- カウンセラーは、何時も同じ古い話をしてしまうクライエントを手助けするために、クライエントが話の一般化や決まり文句から離れるように促し、自分の話の独特な内容を詳しく説明してもらい、その内容の意味と、その意味によって沸き起こる感情について考えてもらいます。
- Untold story
- 語られざる物語はクライアントが物語から重要な部分を隠したり除いたりします。
- 自分の話の重要な要素を省略するクライエントを支援するには、カウンセラーの物語を理解するのに、どこか語らず欠けていることについてクライエントに尋ねると良いかもしれません。
- Unstoryed emotions
- 物語のない感情ではクライアントが明白な理由なしに強い感情を表現します。その感情には文脈的にも個人的な意図が見当たりません。
- 理由がわからない強い感情を表すことに注目したカウンセラーは、大抵の場合積極的傾聴と共感的応答を用います(Carkhuff、1969)。
- Changing story
- 変化する物語は、新たな意味の出現からクライアントが現在変容または変化の途上にいることを知らせてくれます。その物語には、「思い出したばかりです」や「これが重要かどうかはわかりませんが…」などのフレーズが含まれる場合があります。
- 問題の背景、つまり、メインの物語の冒頭に存在していた状況の根底に横たわる他の要因について尋ねることによって、過去から現在、そして未来への連なる道を確立しても良いでしょう。
- Empty story
- 空虚な物語ではクライアントはドラマチックな物語を語りますが、何の感情も無しで外部の出来事としてフォーカスしています。
- クライアントが不安や緊張を避けようとしているかどうかの判断を試みます。このようなクライエントに対して、カウンセラーは繊細かつゆっくりと感情に寄り添います、クライエントの信頼に対する安全な基盤を確立し、苦痛を和らげる受容的環境を構築します。
- Conflict story
- 葛藤の物語ではクライアントが互いに相反する感情や目標により混乱しています。
- 転機の物語の形式にかかわらず、問題解決と目標設定を推進するために、カウンセラーは最終的に共感的な応答を用いて、クライアントが現在の感情を探求し、これらの感情を起こすことになる満たされていないニーズや暗黙の意味について、話し合うのを手助けする必要があります。
以上のようにクライエントの悩みや本音が聞きだせたところで、目標を構築します。
ここでサビカス先生また名言の引用、今度はリンカーン!
今カウンセラーは、カウンセリングの目標を共同で構築する準備が整いました。エイブラハム・リンカーンがかつて述べたように、「目標の骨子は半分達成された」のです。
そして



あれっ?この目標設定の具体的な説明が無い!



次のCareer Construction Interviewの後に、あらためて再構築、目標設定、アクションプランの共構築があるようです。
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