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サビカス輪読会(第3章)

第3章はキャリア構築インタビュー(CCI:Career Construction Interview) の章です。ここではインタビューの内容と意味を一つ一つ丁寧に説明をしています。

その目的と概要は、

The Career Construction Interview (CCI) is a structured dialogue during which counselors inquire about five topics that uncover life themes and inform decision making about the current transition.
キャリア構築インタビュー(CCI)は、カウンセラーが、クライエントの人生のテーマを明らかにし現在の転機に対する意思決定を与える5つの話題について質問するという構造化された対話です。

ゴロワーズ

最初のセッションで、関係構築、目標設定し、タスクの整理まで行っていますが、さらにCCIを通して人生の意味付け目標宣言志の形成行動の促進を明確にする足場を用意するそうです。

その5つの話題について質問とは、

The topics address role modelsmagazines, television programs, or websitescurrent favorite storyfrequent saying or motto; and early recollections.
その話題とは、ロールモデル雑誌やTV番組あるいはWebSite最近のお気に入りの物語、良く取り上げることわざやモットー、そして幼少期の回想です。

詳細には、

  1. Role Models ロールモデル 
    • Who did you admire when you were growing up? Who were your heroes/heroines? I am interested in learning about three people, other than your mother and father, who you admired when you were about six to nine years old.
      子供の頃、誰に憧れていましたか?あなたのヒーロー/ヒロインは誰でしたか? 6歳から9歳くらいの頃に憧れていたお父様とお母様以外の3人位の人物に興味があります。
    • Please give some personality characteristics or descriptions. Counselors press until the client produces some adjectives and nouns that describe the model’s psychological make-up.
      その個人の性格や特徴をお聞きします。カウンセラーは、クライアントがモデルの心理的構成を表す形容詞や名詞が生まれるまで聞き続けます。
  2. Magazines, Television, Websites 雑誌やTV番組あるいはWebSite
    • Do you subscribe to or regularly read any magazines? After counselors have elicited three favorite magazines, they interrogate each one to uncover a client’s interests.
      あなたは雑誌を購読していますか、または定期的に読んでいますか?カウンセラーは、お気に入りの雑誌を3つ引き出した後、それぞれに質問してクライアントの興味を明らかにします。
    • The goal is not to survey or inventory shows or reading materials, it to determine the type of vicarious environments an individual prefers.
      その目的は、調査や目録作成、資料の棚卸しではなく、個人が好み依存する環境の種類を判断することです。
  3. Favorite Story 最近のお気に入りの物語(本、映画)
    • Currently, what is your favorite story from a book or movie? Tell me the story.
      現在映画好きな物語は何ですか? 物語を教えてください。
    • In asking the question, emphasize “currently” or “right now.” Career construction theory views scripts as sources of adaptability and flexibility in new settings or stages.
      質問する際には、「現在」または「今まさに」を強調します。キャリア構築理論では、脚本を新しい環境やステージにおける適応性と柔軟性の源と見なしています。
  4. Favorite Saying ことわざやモットー
    • What is yourfavorite saying or motto?
      好きなことわざ座右の銘は何ですか?
    • If a client cannot think of a favorite saying, then ask, Would you be willing to make one up now?
      クライアントが好きなことわざを思いつかない場合は、「今すぐ作ってみませんか?」と尋ねてください。
  5. Early Recollections(以降ER)幼少期の回想
    • What are your earliest recollections? I am interested in hearing three stories about things that happened to you when you were three to six years old.
      一番古い記憶は何ですか? 3歳から6歳までの頃に起こったことについて、3つの話を聞きたいです。
    • When a client is finished communicating each ER counselors ask, If you were to assign a feeling to that memory, whatfeeling would it be?
      クライアントがやり取りを終えたら、カウンセラーは「その記憶に感情を当てはめるとしたら、どんな感情ですか?」と尋ねます。

この最初のロールモデルに関する質問は、

If a counselor can ask only one question, then this is it. Answers to this question provide the characters and attributes that the client used as a blueprint for self-construction.
もしカウンセラーが1つしか質問できないとしたら、これがそうです。この質問に対する回答が、クライアントが自己構築の設計図に用いた登場人物と属性をもたらします。

ゴロワーズ

1つしか質問できないとしたら、これがそうです。」と言うぐらい大事な問いですが、私はぴったり思い当たるものがありませんでした。今回以下の記述を見つけて、すっきりロールモデルが選べました。

この原著のTIPS段落にこの記述がありました。

If after trying, a client cannot think of any role models from early childhood, counselors may ask about role models from middle childhood or even early adolescence.
もし試してみても、クライアントが幼児期のロールモデルを思い浮かべられない場合、カウンセラーは幼年中期(6-11才)さらに青年期初期(11-14才)のロールモデルについて尋ねることがあります。

それぞれの問いの意図は、

  • Role Models Goal:クライアントの自己構築と自己概念を特定します。
    • because selecting role models is the very first career choice that individuals make.
       ロールモデルを選ぶことが個人の最初のキャリア選択だからです。
    • Answers to this question provide the characters and attributes that the client used as a blueprint for self-construction. 
       この質問に対する回答が、自己構築の青写真に用いる登場人物の性格と特性を示します。
    • During late adolescence, individuals integrate these attributes or identity fragments into an initial vocational identity. 
       青年期後期には、人はこれらの特性やアイデンティティの断片を最初の職業的アイデンティティへと統合します。
  • Magazines, Television, Websites Goal:クライアントが関心を持つ環境、活動、およびモノの種類を特定します。
    • This is because interest involves a psychosocial connection between a person and an environment.
      何故なら、関心が人と環境の間心理社会的つながりを含むからです。
    • This is CCC’s method for examining client’s occupational resemblance, congruence, and correspondence.
       CCCはこの手法で、クライアントの職業との類似性、一致性、および関連性を調べます。
  • Favorite Story Goal:クライアントが転機の成り行きを思い描くために使いそうな物語や文章を知ります。
    • Understand the stories or cultural scripts that a client may be using to envision the transition outcome.
      クライアントが転機の行く末を思い描くのに使えそうな物語や教訓を知ります。
    • Implicit in the favorite story may be an incipient plan for the next episode in their life story.
      お気に入りの物語には、人生の次の脚本の初期の構想が暗示されているのかもしれません。
    • Asking for a client’s “all-time” favorite movie may access an overarching theme rather than a current scheme.
      クライアントの「ずっと好きな」映画を尋ねることは、現在のスキームではなく、包括的なテーマにアクセスする可能性があります。
  • Favorite Saying Goal:クライアントが自分自身に与え続けているアドバイスを学びます。
    • A favorite saying articulates the best advice that a client has for herself or himself.
      好きなことわざが、クライアントが自分自身のために持っている最良のアドバイスを明示してます。
    • The advice typically bears directly on the problem described in the transition narrative and usually makes immediate sense to both the client and counselor.
      アドバイスは、通常、転機の物語で出てきた問題直接関係しており、通常、クライアントとカウンセラーの両方にとってすぐに意味のあるものです。
  • Early Recollections Goal:転機の課題をクライアントがどんな視点で見ているか知ります。
    • Typically, the first ER alludes to the perspective from which the client views the career problem.
      通常、一番最初の回想は、クライアントがキャリアの問題をどのような視点で見ているかを示します。

以上でインタビューは終了し、カウンセラーはクライアントに他に何か言いたいことがあるか尋ねて、最初のセッションの終わりを知らせます。

Closing the Career Construction Interview

Counselors inform clients that before the next session, they will study the collection of small stories and compose them into a large story to use in the client’s decision making and planning. Then, counselors schedule an appointment for a week later.
カウンセラーは、次のセッションの前に、集められた小さな物語を研究し、それを大きな物語に構成して、クライアントの意思決定と計画に用いることをクライアントに伝えます。そしてカウンセラーは1週間後に予約を入れます。

次の第4章で、これらをもとにカウンセラーは人生のポートレイトを作成します。

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