第1セッションでは、Eliciting the Transition Narrative(第2章 転機の物語の聞き出し)と Career Construction Interview(第3章 キャリア構築インタビュー)を実施しました。第2セッションへ向けての合間の1週間の間に、カウンセラーは、第1セッションで得られた話を基に Reconstructing a Life Portrait(本章 ライフポートレイトの再構築)を行います。この作業はカウンセラーに委ねられます。
ライフポートレイトの再構築の目標は、
その方法は、
コラージュの仕方は、
5つの質問は、
さて実際にコラージュの中でスキーマを応用するステップは、
STEP
Frame the Perspective 視点の枠組み
- カウンセラーは、ERの照らしだした視点から今の問題がどう見えるか考えます。
- 1番目の幼少期の回想は、クライアントが最も懸念している問題を伝えます。
- 2番目のERは、多くの場合、それを詳しく練り上げ、その懸念を強めます。
- 3 番目の ER は、多くの場合、潜在的な解決策または決心を提示します。
STEP
Describe the Self 自分自身の記述
- ロールモデルは、人が自らの人間性を成長させるのに用いる想像の源となります。
- クライアントがロールモデルの説明に使う言葉は、彼ら自身にも等しく当てはまります。
- 思春期には、彼らの模倣した幾つかの属性を一つのまとまったアイデンティティに融合させます。
STEP
Link ERs to Role Model Attributes 初期の回想のロールモデルへの結び付け
- ほぼすべてのクライアントにとって、ロールモデルの特徴は、幼少期の問題と続く懸念の解決策を描いています。
- ERは求めたりや欠けているものを描きます。そしてロールモデルは求めている事を満たすための価値観や探していることを明らかにします。
STEP
Name Interests 興味ある名称
- クライアントの興味に合った職種や学術専攻の種類の名称を挙げ、ロールモデルから採用した属性がどのように組み込まれているかを説明しましょう。
- 明白な興味を見たてる中で、カウンセラーはHolland(1997)の職業的人格と職場環境の類型論を適用しても良いでしょう。
- クライアントの前の専攻、職業、余暇の追求が、このコンサルテーションで話し合われた関心をどのように表現しているかを追跡することにより、関心の継続性と一貫性を示します。
STEP
Script a Scenario シナリオの記述
- クライアントの現在のお気に入りの物語を転機の問題の観点から翻訳し、キャリアストーリーの次のシナリオ向けての方針や行動をどのように取りうるか描きましょう。
- クライエントが台本を使って新しい職業的役割を演じ、その職業的アイデンティティの改訂を描写してみてください。
STEP
Apply Advice 助言の適用
- 好きなことわざは、経験を実践的な知恵に凝縮します。クライアントの状況に関する有用なガイダンスを提供し、通常、転機の橋渡しを始められるような戦略的な行動を提案します。
- それは、クライアントが知っているのに理解していない非常に重要なことです。思いもよらない既知と呼ばれることもあります。
- このアドバイスは、私的な意味の舞台裏と公的な制定の表舞台の両方で、転機からの人生を演じるクライアントを導く劇の演出家からのものだと考えましょう(Neimeyer、2012)。
STEP
Unify the Life Portrait ライフポートレートの統合
- カウンセラーは、ステップ1から6で書いた文章をまとめて、人生のポートレートの初稿を作成します。
- ポートレイトに価値と尊厳を吹き込み、可能な限り最高の説明をしてください。
- クライアントの人生に語らせてください。クライアントが使用する比喩を強調して、新しい視点を開きます。
ここで作られた「人生のポートレイトの初稿」を次の第2セッションでクライエントに語るところから最終第5章は始まります。

このポートレートは、「大きな物語」、「キャリアテーマ」「金の糸」と言いかえるとサビカス先生の一連の繋がるテーマと言える気がします。
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