今年もあと少し、この1年余りで輪読会で読んだ本、来年の候補本をまとめました。
今年読んだ本
先ずは、Mark L. Savickas “Career Construction Counseling Manual” 。正確には去年から手掛けた1年以上にわたる輪読会の成果で未翻訳本なので製本までしました。サビカス先生の博識と人間性を味わえる至高の時間でした。
現在輪読中の「サビカス キャリア構成理論 四つの〈物語〉で学ぶキャリアの形成と発達」はスーパーの発達理論の観点で4人の研究参加者の40年以上にわたる圧巻の追跡研究です。
ロジャーズの “Significant Aspects of Client-Centered Therapy” は、講演会の原稿と思われる口語体で、最初苦労しましたが、キャリアカウンセリングの歴史的な「人格変容のための必要6条件」の提唱の前のロジャーズが判る興味深い本でした。
中村和彦さんの「入門 組織開発~活き活きと働ける職場をつくる~」は組織開発のエントリーに相応しい内容で、ナラティブ組織開発のAI “Appreciative Inquiry” に繋がる本となりました。


来年の候補本

① Career Counseling (Mark L. Savickas)
サビカス先生のキャリア構築理論の原典と言える本です。第2版としては未翻訳なので、挑戦し甲斐があります。読めば絶対学ぶべきことが多い本なのですが、それなりに長いので、お付き合いいただける人が居るかが最大の問題です。
② What Do We Know When We Know a Person? (Dan P. McAdams)
現在、輪読中の「サビカスキャリア構成理論」のコアとなるマクアダムスの「自己心理を包括する枠組み」です。心理学者の夫婦がパーティーの帰りの車で話し始める小説のような入りで、今一押しの本です!
③ The Necessary and Sufficient Conditions of Therapeutic Personality Change
言わずもがな、ロジャーズカウンセリングの中核三原則「受容・共感・一致」を含む人格変容の必要条件の初出論文です。短いのでサクッと読めます。
④ Self-discrepancy theory (Higgins)
心理学者ヒギンズが提唱した自己不一致理論により、ロジャーズでは不足していた自己一致・不一致に対して「ありたい姿」「あるべき姿」そして「自分」と「他者」などの視点を加えることでより理解が深まります。

⑤ The Process of Experimental Learning (Korb,D.A.)
このKolbの経験学習サイクルを軽く読んだ段階ですが、経験代謝と共通した思想に思えます。この興味深い本、一緒に読んでくれる方は?
⑥ Appreciative Inquiry (David L. Cooperrider, Diana Whitney)
社会構成主義とポジティブ心理学をベースにしたアプリシエイティブ・インクワイアリーの原典です。キャリアコンサルタントらしい組織へのかかわり方が学べる…と思います。
以上の候補本、リクエストが3人集まれば会を発足します。お待ちしてます。

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