担当した養成講座三つ目のクラスが卒業を迎え、最終日に受講生から「クラスで心掛けていることは?」と聞かれました。実は「いつも頭が空っぽで、今日一日楽しければ良いと思ってる」なんて言えないので、「安心安全な場の形成かな?」と答えました。そういえば、始めるとき目指したのは、らぼのワークショップの中で実践している「カウンセリングにおけるクライエントとセラピストのような対等な関係の場を一対多で実現」。それを商業的な授業の中で成立するかという実験でした。
つまり「常に相手を尊び、自分も卑下しないで自由に対話できる」の関係、それが「授業と言うそれぞれの異なる役割の参加者の間で成立するものか?」です。少しだけ先にその分野の世界に足を入れ生まれ育った「先生」と、同じ分野に初めて踏み込んだ生まれたばかり、でも前を向いて歩き、先の人に追いつこうとする「生徒」、というそれぞれの役割によるロールプレイと見れる場の中で試みてます。
実は、そのような場は安全基地と呼ばれる母親を中心とした養育者が子供のために用意して維持している場(家族)にも準えることが可能です。さらにキャリアコンサルタント養成講座は、目的が対話を学ぶ場なので、互いにセラピストとクライエントを演じる場になります。そこで、講師の役割は「ファシリテータの表現が一番近いかもしれないね」と答えておきました。行き当たりばったりの返事でしたが、質問した方の「あっ、あ~」…どう思ったのかな?
そんな思い付きを図にしてみました。

そして、クラスと言う名のグループは、講座の終盤戦には互いの理解を深め、自然と生まれる暗黙のルール(ノーム)の中で自らの立ち位置を見つけ、クラスの共通の目標を確認し、迷いが減った中で学びを続けるうちに追いつき追い越すべき先生の背中も見えて、その時期には学びも停滞の影を感じる、といったグループ発達過程の移行期を迎えます。
やがて生徒は卒業して、さらなる成長のために新しい入力のあるストレッチゾーンへ進み、先生もしばし充電したのちに新たなクラスのメンバーとの出会いによる成長へ向き合うタイミングとなります。

さて、私も今回の充電の間は何をしようか楽しみです。


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