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アセスメントツール(1)

目次

アセスメントツールの学びの目的

技能検定の論述試験では逐語を基に、相談者の主訴、CCの見立て、目標設定、方策を記述します。方策に関しては自己理解、適職診断、就職市場調査などの目的でアセスメントツールを紹介するケースがあります。学科試験ではツール名と概要が判るだけの表面的な知識で良いですが、ここで方策は呼ぶだけのことはあり実際に相談者が何処でどのように使ったらよいかの説明も必要です。一般に養成講座で取り上げられるツールは厚労省所轄のJILPTが扱っているものが中心です。講座で学ぶジョブカードはマイジョブカードのサイトで充実してきました。また同様のサービスでjobtagが適職診断から検索まで様々なツールが利用可能です。その他にも民間の就活・転職エージェントが各種ツールを提供しています。求職者はもちろんコンサルタントですら何を選べばよいか迷ってしまうと思います。この辺り整理するための学びを開始しました。これは試験対策だけでなく実際の相談業務でも生かせればと思います。

先ずはJILPT

JILPT(独立行政法人労働政策研究・研修機構)のHPの職業情報・就職支援ツールには、下記①~⑦のツールが紹介されています。ただ入手や使用に関する条件などあり、相談者個人で用いるよりはキャリアセンター、ハローワーク、公的就職支援機関で利用されているようです。ツールとしては職業理解を高める職業情報の職業ハンドブックOHBYのカード版やホランド理論ベースのVPI職業興味検査や職業レディネス・テスト及びその簡易版VRTカードやCAGSのキャリアインサイト、能力評価のGATBと学科試験の定番が目白押しです。その意味では最新の手法と言うよりもスタンダードな路線です。なお④は専門機関で心理検査の業務に従事する方、③⑤⑥は官公庁、公共職業安定機関、学校等以外の個人カウンセラーが購入するには講習会の受講が必要です。①②は実施者(ファシリテータ)のサポートが必要、⑦は大学2-3年生を対象とした集団実施を想定、無料でダウンロード可能です。つまり教科書通りにVPI職業興味検査を相談者に勧めてもどこで利用するには公的機関での支援が必要になります。

  • OHBYカード:職業カードソート技法 児童・生徒から若者、中高年 職業ハンドブックOHBYを48枚のカード
  • VRTカード:ホランド理論 職業興味や自信を54枚カードで知る
  • 職業レディネス・テスト(VRT): ホランド理論 中高生 自己ペースで実施させる紙筆検査
  • VPI職業興味検査 :ホランド理論 18歳以上 160個の職業名に対する興味の有無を回答
  • キャリア・インサイト(統合版): 18歳から若年者35歳以上求職者 利用者がPCを使いながら一人で経験できる。1時間~1時間半、相談員に見せるのが望ましい。
  • 厚労省編一般職業適性検査(GATB): 中学校2年生以上 紙筆検査、器具検査で能力評価、適職吟味
  • キャリアシミュレーションプログラム: 就業経験のない大学生や若年者 就職後の職業生活のイメージのすごろく
厚労省のインターネットサイト

公的機関に行くと実は先に紹介したJILPTのツールよりも、インターネットでだれでも利用可能なジョブカード、jobtag、ハローワークインターネットサービスが紹介されるようです。まず自己理解の棚卸として定番のジョブカードは新ジョブカードになりマイジョブカードのサイトが出来て、適職検査や履歴書・経歴書への変換、マイナビへの連携などが機能が追加されました。新たにjobtagサイトも出来てきて、ジョブカード作成を除くとそれ以降の適職診断など幅広いテーマを可視化の試みが取り入れられています。また求人情報検索が主のハローワークインターネットサービスも就職市場を知ることによる職業理解のアセスメントツールの一面もあるかと思います。これらの内容を理解して目的に応じて相談者に紹介するのが、良いのではないかと思われます。

  • マイジョブカード
    • 興味診断:ホランドコード(RIASEC)、全30問
    • スキルチェック :スキルチェック、全14問 基礎・対人・対物スキル
    • 価値観診断 :全25問 5種類に分類
    • ジョブ・カード作成
      • 様式1キャリア・プランシート   機能:履歴書・職務経歴書の自動作成機能
      • 様式2職務経歴シート   作成支援:記入例・例文機能
      • 様式3職業能力証明シート  
      • リンク:相談しながら作成⇒キャリコンサーチ キャリア・プラン作成補助シート  
      • リンク:就職支援を受ける⇒新卒応援ハローワーク、キャリア形成・学び直し支援センター
  • jobtag 職業情報提供サイト(日本版O-NET)
    • 自分に合う職業を知りたい
      • 職業興味検査(全42問):仕事に対する「興味」から適職を探索
      • 価値観検査(全60問):仕事に対する「価値観」から適職を探索
      • 職業適性テスト(Gテスト):「能力面の特徴」から適職を探索
        • 検査A(展開図から立体形を探し出す検査・全28問)
        • 検査B(文章を完成させる検査・全48問)
        • 検査C(算数の応用問題を解く検査・全20問)
      • しごと能力プロフィール検索 :これまで経験した職業から「スキル」などの自分の「しごと能力」プロフィールを作成
        • 希望する職業との比較などに利用
      • ポータブルスキル見える化ツール:業種や職種が変わっても強みとして発揮できる持ち運び可能な能力
        • ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方がキャリアチェンジ、キャリア形成を進める
    • 自分の強み・弱みを分析したい
      • キャリア分析:経験した職業と希望する職業のスキルと知識を比較します。
      • 職業能力チェック :ホワイトカラー系職種の職務に必要な能力のうち、自分ができること、できるようにしていく必要があることを整理します。
      • 結果を組み合わせて適職を検索
    • 職業を検索する
    • 業種や職種を知る
  • ハローワークインターネットサービス
    • 求人情報検索
    • マイページを開設して求職申込み
    • 就職氷河期世代向け支援メニュー
    • 職業訓練(ハロートレーニング)の検索
    • マザーズハローワーク
ポータブルスキル見える化ツール

元研究開発エンジニアのゴロワーズがjob-tagのポータブルスキル見える化ツールを実際に試してみました。驚いたことにEG(エンジニア)では無くLC(言語・相談)にスキルフィットしてました。この何年か文章を扱うような仕事や勉強が多かったこともありますが、35年近いエンジニアリングからシフトしていたのは驚きでした。思い込みに気づくいい機会でした。

民間の自己分析ツール

下の表は民間のマイナビニュースの紹介する就活転職サイトの自己分析ツールです。マイナビは「就活や転職活動において、自己分析ツールの活用は非常に重要です。自分の強みや長所、短所がわかれば、エントリーシートや職務経歴書、面接などの対策にもつながります。自己分析ツールは有料版もありますが、無料版でも自分の強みや長所などの目安はわかります。分析結果は参考程度にとどめ、友人や知人、家族など自分を知る人にも意見を聞いてみましょう。自己分析ツールを使って就職・転職活動を進めるコツは、自己分析ツールを複数利用することです。複数利用によって各ツールの結果を比較し、より正確に自己分析できます。自己分析ツールを上手に使って、就職や転職を成功させましょう。」と述べてくれているように活用する上では信頼できる方や大学や就職支援機関のキャリアコンサルタントと相談しながらが望ましいと思います。


オファーボックス「AnalyzeU+」
・質問数:251
・特徴:100万人の診断結果のデータを活用
100万人の診断結果のデータを活用した分析が可能、社会人基礎力・次世代リーダー力・役割思考タイプ・認知・思考スタイル・職種適性
dodaキャンパス「適性検査GPS」・質問数:23
・特徴:質問数が少なく手軽に診断できる
適性検査GPSでは、ベネッセの教育ノウハウを活かした分析が可能であり、自分の強みや弱みなどを把握、レジリエンス(適応力)リーダーシップ、コラボレーション(協調性)
キャリタス就活「キャリタスクエスト」・質問数:20
・特徴:ゲーム感覚で気軽に診断できる
ファミコンのようなRPGゲームの形式で設問に答えていくユニークな自己分析ツール
キャリアパーク「My analytics!」・質問数:36
・特徴:分析結果からアドバイスをもらえる
強みや適職、キャリアプランを診断できる自己分析ツール
キミスカ「タイプ別適職検査」・質問数:150
・特徴:5分で適職を把握できる
革新性や環境順応性など、独自の項目で適性を分析できる自己分析ツール
【就活向け】おすすめ自己分析ツール5選
リクナビNEXT「グッドポイント診断」・質問数:293
・特徴:8568通りもの診断結果がある
8種類の項目から強みを5つ診断してくれます。診断にかかる所要時間は30分ほどと長いですが、自分では気づけなかった長所や強みを把握することが可能です。診断結果に対してアドバイスもあるため、自己PRを考えるときにも役立ちます。また、分析結果はリクナビNEXTからの応募の際に添付できます。
CAREER INDEX「適職診断」・質問数:39
・特徴:選択式で直感に答えられる
向いている職業や性格、ビジネスにおける強み、仕事に求めるものがわかる自己分析ツールです。
NERIS Analytics Limited「16Personalities」・質問数:60
国際基準の専門的な心理学により、正確に性格を診断できます。
16Personalitiesは、世界的によく知られている無料の性格診断ツールです。
mgram「エムグラム診断」・質問数:105
世界各国で1,100万人以上に利用されている人気ツール
8つの特徴的な性格を診断できるツールです。性格の特徴を8つのハッシュタグで抽出します。
グレート・ビーンズ「COLOR INSIDE YOURSELF」・質問数:123
65万人以上の人が利用している無料の自己分析ツールです。
質問は123あり、26万以上通りの結果が出てくるので、正確に分析できるでしょう。自己分析だけではなく、希望企業との適性も分析してくれます。自己PRも作成できるので、転職活動に大いに役立つツールといえます。
【転職活動向け】おすすめ自己分析ツール5選
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