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こころの耳

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こころの耳とは?

こころの耳』は、職場のメンタルヘルス対策と過重労働対策として厚生労働省委託を受け日本産業カウンセラー協会が開設したサイトです。キャリコン仲間の方に紹介されただけあって、その中にキャリコンサルティングの面接試験やファシリテータとしてとても参考になるコンテンツもありましたので、ここでご紹介させていただきます。

話を「聴く」~積極的傾聴とは~

初めに「傾聴とは」でロジャーズの3原則(共感的理解、無条件の肯定的関心、自己一致)の説明から入り、「積極的傾聴とは」、傾聴練習の進め方1~5と進みますが、その中の『傾聴練習の進め方3』が特に参考になりました。

3.傾聴練習 

聴き手は、以下の3つの条件を守りながら傾聴する。

①質問はしてもよいが、質問ばかり繰り返さない。
別の話題に誘導しない話し手は話題を変えてもよい)。
意見を求められても、アドバイスや意見をしない。
(アドバイスや意見を述べ始めると、聴き手と話しての立場が逆転する

②は面接試験や単発のカウンセリングなど時間内に相談者の問題と想定した方向に持って行きたい時に、問いかけが誘導的になる悪い癖が出ることがあります。本来は相談者の心がいま向いている方向へ流れに身を任せられたらいいのですが、どこに行くか見えないことへの不安を感じて我慢できなくなる自分がいます。もちろん相談者の心が行き場がないようなときは、少し視野を広げるような導きはあっても良いかと思います。ただその相談者のこころの状態の判断が難しいところです。ここは非言語的応答や言葉のわずかなニュアンスの違いなどにも集中して、心の流れを感じ取るしかないかなと思いました。

は面接試験で用意される試練のひとつです。例えば早々に内々定を決めた就活生が、見直したくなってカウンセリングを受ける事例です。本当に自分がやりたいことを整理して企業選びを見直そうという気になった時に、ふと「内々定って取り消しても大丈夫ですか?」と聞かれたときに、カウンセラーが「う~ん、多分大丈夫だと思いますよ。」など問題を引き受けて立場に逆転しまうことがあります。本来はどう気になるかをお聞きし、まず不安を受け止めるべきところですが、カウンセラーの判断待ちになると相談者が自律的に行動する機会を奪ってしまう可能性もあります。いわゆる優しさから陥る解決志向です。

傾聴練習のふり返り(ディスカッション)

①司会者から話し手への質問
 「話を聴いてもらってどんな感じでしたか

②話し手の回答
 聴き手の聴き方に対する印象「話しやすかったか」、「話したいことが十分話せたか」などについて述べる。

③司会者から聴き手への質問
 「どんなところに注意して話を聴いていましたか」

④聴き手の回答
 聴き手は自分が注意した点や工夫をした点について、どのような時に話し手の話が促進されたと感じたかという点について話す。

⑤司会者からオブザーバーへの質問
 「聴き手の聴き方で印象に残ったのはどのようなところですか」

⑥オブザーバーの回答
 聴き方に対して、オブザーバーとして感じたことについて、良かったことを中心に述べる。良くなかった点についてはこうすればよかったのではないかと提案してもらうほうが望ましい。

⑦最後に司会者が、自分がオブザーバーをしていた時の印象について述べる

⑧自由なディスカッション
 ふり返り全体で15分位に時間を配分するが、時間があれば自由にディスカッションしてもよい。

これは金の糸のようなグループカウンセリングやロープレの振り返りの際の進行の仕方の参考になります。今更ですが、何れも聴き手の関りがどうだったかを話し手や聴き手、オブザーバーの視点でみんなで一緒に考える機会なのだと理解できました。

15分でわかるはじめての交流分析1

続いてeラーニングの中にある『15分でわかるはじめての交流分析1』が私の心にヒットしました。ロールプレイの相談者への寄り添いの時にそれを伝える励ましの姿勢を教えてくれる気がしました。

2.人間の心を育てるストローク

赤ちゃんは生まれた時から親や周囲の人によって、抱っこされ、ほおずりされて育ちます。
「かわいいね」と声を掛けられ、笑顔を向けられ、たくさんの愛情あふれる関わりを受けます。そこから、「私はOK、あなたもOK」という人生の基本的な構え方を体感的に身につけていきます。
OKとは、「自分はここに存在していい」という自尊感情の原点であり、「私は明日に向かって生きていける」という自信の基になるものです。
このような関わりを「ストローク」といいます。

3.ストロークは相手の存在を認めるメッセージ

肌の触れ合いやほほ笑み、愛情ある関わりなど、ストロークは「あなたという存在を認めているよ」という存在認知のメッセージです。自分という人間(人格)を形成するための心の栄養素でもあります。
人は生まれた時から死ぬまで、「心の栄養」であるストロークを求めます。抱っこのような肌の触れ合いを通しての身体的ストロークに始まり、成長するにつれ、ほほ笑みや気づかう態度などの精神的なストロークが増えます。
一方、「それをしては、ダメ」の叱責も、存在認知のひとつです。

「私はOK、あなたもOK」という存在認知のメッセージはここで表してくれているように大切に育てた花や幼い子供に向ける関りと思うと判りやすいです。これが交流分析のストロークの意味と知って目にうろこが落ちる感じです。とても説明の絵も暖かくて優しい気持ちになります。ここからさらにカウンセリングで必要なのが精神的なストロークを言語化した存在認知の言語的表現かと思います。そこは本来持っている言葉の引き出しが少ない場合は、ある程度学びも必要性と感じてます。別な機会に取り上げたいと思います。

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