今日は、イギリスの小説家のE. M. Forsterの一節。
確かに、人は自分の想いを声にすることで、初めて自分の気持ちを知ることがあります。
例えばカウンセリングで、クライエントが転機を思い返し、遠くを見るように「あの時はどちらか決められず躊躇しました」と語ってくれた時、カウンセラーが「確かに二つに一つを決めるのは難しいだろうな」と自分なりに解釈して、「まあそうでしょうね」と返したらどうでしょう。
もし、「その時、どのようなところに躊躇(まよ)われたのでしょうか?」と問いかけると、クライエントはその時の記憶を思い起こして、振り返りながら発話するなかで、自らそれを聴くことで、どこかに追いやっていた思いや、初めて沸き起こるような感情に気づくかもしれません。そこから、徐々にどこに躊躇したのか、そこで湧いた感情の理由を知ると、これからの意思決定の鍵や自分自身の大切にしていることの理解が深まるかもしれません。
よく「深掘り」と言いますが、カウンセラーからの視点を感じます。私はあくまで人生の主役(アクター)のクライエントの「自己理解が深まるようにかかわる」と言いたいと思います。
ところでForsterさんは、外国を旅した体験をもとにした作品が多いようです。そして「インドへの道」、「ハワーズ・エンド」、「眺めのいい部屋」、「モーリス」など映像化されているそうです。何時か見たいと思います。

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