痛みのような、その人にしかわからない身体感覚は、その程度を人に伝えるのは難しいです。
その身体感覚と精神の関係を科学的に捉えようとする試みをドイツのグスタフ・フェヒナーが19世紀に行ない、心理的に感じる感覚の強さと刺激の強さの間に非線形関係がある事を実証しました。このような精神と身体の関係性を数式で明示しようとした学問である精神物理学(psychophysics)の創始者と呼ばれています。
:フェヒナーの法則 心理的に感じる感覚の強さ(S)、刺激の強さ(𝐼)
20世紀にはスティーヴンスが刺激内容ごとに感覚の強さ(𝜓(𝐼) )と物理的刺激の強さ(𝐼))の関係が変化することを数式(𝜓(𝐼) = kIα)にまとめました。これは19世紀の研究者がすでに示していたべき乗則を精神物理学的データを集積して論文化したものです。αの値によって関数の形が変わるのが特徴で、これがスティーヴンスの法則です。
さらにスティーヴンスはマグニチュード推定法 (magnitude estimation)」と呼ばれる方法でデータを収集し、それらの平均を求め、この関数にあてはめました。
マグニチュード推定法 (magnitude estimation):「標準」とされる刺激を与え、それに「係数」と呼ばれる数を割り当てる。その後、被験者に刺激を与え、被験者が標準刺激との対比で感覚の強さを数で申告する。
その結果の一部は
| 感覚 | α | 刺激の条件 |
| 音量 | 0.67 | 3kHzの音の音圧 |
| 輝度 | 1.0 | 点光源の短いフラッシュ |
| 味 | 1.4 | 塩 |
| 電気刺激 | 3.5 | 指に電流を流す |
以上のように感覚の強さを数値化して測定する方法や、測定結果を分析して法則を証明しようとするこのような方法を、心と言う目に見えない存在をデータ化する心理学の基礎に繋がると言われています。
ところでフェヒナーは、かなり興味のある事に我を忘れて夢中になるようで「風変わりな人物であり、太陽を見た後の残像を研究するために太陽を肉眼で観察して失明状態になりかけたこともあった。」そうです。さらに『フェヒナー博士の死後の世界は実在します』の中で彼は驚くべき明快さと確かな根拠をもって、「死は生命の一つの過程であり、死は形を変えた誕生、すなわち、物質界への誕生ではなく、霊界への誕生だ」と説いたそうです。日本語の「霊界」と言う言葉を適切な表現に変えると最新の物理学と通じるものを感じました。
(以上wikipedia参照)

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