第2章に入りました。最初にカウンセリングの各セッションの概要の説明があります。
Counselors devote the first session to eliciting a transition narrative and conducting a Career Construction Interview.
最初のセッションで、カウンセラーは転機の物語を聞き出し、そしてキャリア構築インタビューを実施することに専念します。
During the second session, clients will use their responses to make sense of their transition, form intentions, set goals, and plan actions.
二回目のセッションでは、クライアントは彼ら自身の応答を基に今回の転機の意味付けを行い、方針を立て、目標を設定し、行動計画を建てることになります。
まだ入り口ですが、また良いお話があったので少しピックアップしました。
1.Eliciting the Transition Narrative 転機の物語の聞き出しの原理のなかで、クライエントに向き合う姿勢についての記述がこころに刺さります。
With this in mind, counselors meet clients where they are.
このことを心に置いて、カウンセラーはクライエントのあるがままに向き合います
In doing this, counselors recognize and reflect back the best in clients.
そうすることで、カウンセラーはクライアントの最良(ありたい姿)を認め、それを伝えます。
これにより、素晴らしい瞬間が訪れます。
Counselors also let clients know that they care.
またカウンセラーがクライエントを気にかけていることを知ってもらいます。
Clients consider indications of authentic caring to be incredibly moving.
クライアントは、この正真正銘の気遣いに気づき非常に感動的します。
Many clients report that the most important moments occurred when their counselors showed that they cared.
多くのクライエントは、カウンセラーが気にかけてくれた時が最も最高の瞬間だったと報告しています。
いわゆる心からの寄り添いの姿勢が伝わった時のクライエント言葉はカウンセラーの栄養剤ですね。
また続けて名言が有りました。
Some counselors explain to clients that emotions are “communication from I to me” (Leitner & Fraidley, 2003) that direct attention to what one might become.
あるカウンセラーはクライアントにこう説明します。感情とは「私から私へのコミュニケーション」で、それは私がそうなるかも知れないことに注意を向けさせてくれます。
これを人に話すときに communication を誤って手紙としましたが、染みたと言ってもらえました。案外伝わりやすいかもです。
またサビカスさんが、個人的と言いながらクライエントに聞き出す姿勢を語ってくれます。
それに対して、
過去の話から根掘り葉掘り聞いて、クライエントと相談に関わる今の問題を置き去りにしてしまう…あるあるですね。
ここからはTipsとして、クライエントの涙や沈黙への関りかたを述べています。
涙への承認と見守り、沈黙を尊重し待つ!カウンセラーには我慢ですが、クライエントを敬う気持ちがあればですね。最後の沈黙のパワーの根源を肥沃な虚無は気に入りました。「沈黙は金なり」と通ずる気がしました。
常識からくる「ねばならない」の思い込みでがんじがらめのクライエントを解いてあげるための、「かもしれない」ことでは?と導く何気ない言い換えが出来ると良いです。
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