いよいよ最終章です。キャリア構築インタビューの結果を元にカウンセラーが書き上げた人生のポートレイトの初稿をクライエントに語る第2セッションが始まります。そこでクライアントはカウンセラーが描いたポートレートにより今回の転機を深く理解し、自身の方向性を形成し、未来への目標を設定し、行動のプランを建てます。この共構築が完成すると、このセッションを閉じてカウンセリングのゴールを迎えます。そして…
目次
Retelling the Story
ここで進め方は、
クライアントにカウンセラーの自分の人生のポートレートを聞いてもらい、暗黙のうちに知っていても、自分自身に明示したり、他の人に話していなかったことを振り返ってもらいます。
カウンセラーは、ゆっくりと進めると共に、各セグメントの後に間をおきます。
カウンセラーは、クライアントがポートレイトを心に留めながらも、内省し、自己探索することを奨めます。
カウンセラーは、クライエントが自分自身の物語の中で、様々な可能性を思い描き始めることを望みます。
(つまり)カウンセラーは人生の意味を押し付けるのではなく、(クライエントに)その意味を解き放ちます。
彼らは、クライアントが過去の経験について振り返り、未来について予想される再帰へ、向かうよう促し続けます。
この作業はカウンセラー主導で始まりますが、最終的には解き放たれたクライエントが主体に未来へ立ち向かうのが目的のようです。
でわ、各ステップを見ていきましょう。
ER
カウンセラーは、最初のERの視点から語り直しを開始し、場面を設定し、対話の文脈を作成します。
ERはCCCを通してクライアントが対処する必要がある問題を記します。
クライエントとカウンセラーが一緒に、心に留まる思い込みや自己否定的な信念を解体します。
カウンセラーは、最初のERに完全に対応した後、残りの2つのERについても話し合い、解体します。
カウンセラーは、自己否定的な考えを解体する一環として、問題を外在化することで、クライエントの主体性を高めます(White & Epson, 1990)。
カウンセラーはクライアントに、自分たちが問題なのではなく、問題自体が問題なのだと確信させます。
各ERについて順番に話し合った後、カウンセラーは、可能であれば、3つの見出しを次々に読み上げて、見出しが実際にどのように物語っているかを示すことで、ERを統合します。
語り直しでこのステップは、通常、ひとつの視点を設定し、今後トレースされるテーマを導入します。
「問題を外在化することで、クライエントの主体性を高め」さらに「自分たちが問題なのではなく、問題自体が問題」により、何でも自分が悪いと思い込む自己否定を解体するためのアプローチ良いですね。
ERにより、今後考える上での、視点とテーマを特定した後、次のステップでクライアントのロールモデルが示す属性について話し合うことに移ります。
Role model
この語り直しは、なぜヒーローやヒロインが自分にとってそれほど重要だったのか、そして彼らが最も憧れたまさにその属性をどのように自己構築に組み込んだのかを理解するのに役立ちます。
目的は、クライアントが成長の中で問題を解決するためにこれらの特性(属性)をどのように必要としたかを説明することです。そして、なぜクライアントはそれらを自己構築に取り入れたのかです。
その属性は ER に明示的にリンクされます。例えば、ERが恐怖で波紋を呼んだ場合、ロールモデルは勇気を持って対応します。
ロールモデルを自分に取り込んでいる理由とERとのリンクを明らかにするステップでした。次にクライエントの注意を職業上の興味に向けさせます。
Interests
カウンセラーは、クライエントの固有の興味や願望を述べた後、多くのクライエントが自分のやりたい職業を特定していることに気づきます。
カウンセラーは、まだ確信が持てないクライエントに対して、クライエントの明白な関心事とRIASECコードの評価に基づいて、一致する職業のリストを作成し、話し合います。
ERとリンクしたロールモデルの活躍したい場面(職業)を確かめたら、次はクライアントがその職業の舞台のシナリオを読み解きます。
Favorite story
映画や本で現在好きなストーリーが、クライアントを主人公に語り直されるようになりました。
スクリプトには通常、クライアントがカウンセリングに持ち込んだ質問に対する答えが含まれています。
クライエントは、カウンセラーがこれらの質問に答えてくれることを期待していましたが、今では、自分自身が最初から答えを持っていたことを知って、驚くと同時に喜んでいます
自分の好きなストーリーの中に先のシナリオが入っていることを知ることになるようです。
Favorite saying and advice
カウンセラーは、クライエントが自分の好きなことわざにより、新しいシーンの演じ方を教えてもらえるよう、生き生きと説明するべきです。
カウンセラーは、脚本の比喩を使い続け、監督が俳優を導くようにアドバイスを説明することができます。
もちろん、この場合、俳優(クライエント)は自分自身を演出します。
未来の新しいシーンの中でいかに演ずるかのヒントが好きなことわざやアドバイスになるようです。
プロセスのこの時点で、カウンセラーはこれまでに達成されたことを要約しながら、クライエント本人の理解が深まった人生のポートレートにまとめて、次のアクションプランへ移ります。
Action Planning
STEP
purpose
クライエントとカウンセラーは一緒に、人生のポートレートについて話し合うことで、クライエントが最初にカウンセリングに求めていたことを達成したかどうかを検討します。
STEP
new intentions
次に、カウンセラーはクライエントに新しい意図(人生の意味)を明確させます。
STEP
set goals
目的を明確にし、意図を宣言した上で、クライアントは可能性と制約を通じて方向性を示す目標を設定します。
STEP
co-construct a plan
クライエントとカウンセラーは、カウンセリング中に得られた暫定的な理解をテストできる戦略的変更と戦術的行動の計画を共同で構築します。
STEP
audiences
ほとんどすべてのアクションプランには、クライアントが再執筆したストーリーを重要な観客に伝えることを含める必要があります。
クライアントは他の人と協力して新しい役割を演ずるならば、親しい仲間が修正された物語にどれくらい受け入れられるかを知る必要があります。
STEP
Narratability
クライアントの物語性を高めることもCCCのもうひとつの目標です。人生の目的を明確にできることは、人生の満足度と強く関連しています(Bronk、Hill、Lapsley、Talib、Finch、2009)。
STEP
Action
しかし、もう計画やリハーサル以上のものが必要です。ついにアクションを実行すべきときです。
以上で、共構築した目標とアクションプランは、最後に実現するために必要な仲間に新たな物語をリハーサルして効果を確認後に実行する必要があると述べています。
やっとゴールに来ました。カウンセラーの描いたポートレイトを自分の物語に変えて、どのように演ずるかを知ったうえで実行の時が来ました!
2回目のセッションでは、カウンセラーが「カウンセリングが何か役立ちましたか?」という最初の質問に対するクライエントの回答を読み上げ、クライエントに「私たちはそれをしましたか?」と尋ねます。答えが「はい」の場合、セッションは完了し、カウンセラーはクライアントがプランを演じた結果を報告するために1か月後に再訪する予約を設定します。
コンストラクショニストのカウンセラーは、クライエントの好きな言葉を繰り返すことで別れを告げます。
最後の終わりの挨拶も、クライエントの好きな言葉で締めくくる。最後までクライエント中心かつナラティブなサビカス先生でした。
コメント