“Appreciative Inquiry (David L. Cooperrider, Diana Whitney)” の第3章の”The Appreciative Inquiry 4-D Cycle”「アプリシェイテイブ・インクワイアリー 4Dサイクル」です。
第3章 ”The Appreciative Inquiry 4-D Cycle”(前半)
アプリシエイティブ・インクワイアリー(Appreciative Inquiry)は、ポジティブな変革に向けてのナラティブベースのプロセスです。
- 組織やコミュニティのすべてのメンバーを巻き込み、強み、資源、能力について幅広いインタビューや深い対話を行います
- メンバーは大胆な可能性を描くことに焦点を当て、未来への最も人間中心的な夢を引き上げます
- メンバーは将来を共に導くための提案を議論し作成します
- 新しい夢と未来の設計を実現するために必要な作業を行うチームの形成します。
これが「Appreciative Inquiry 4-Dサイクル」と呼ばれます。以降で、4-Dサイクルの概要とその開始方法について簡単に紹介します。
Overview of the 4-D Cycle
4-Dサイクルが実施されるのは、友人や同僚との会話のような非公式なものから、利害関係者グループをすべて巻き込む組織全体のプロセスのように正式なものまで含んでいます。
そして
Appreciative Inquiryには決まった公式はありませんが、概ね4-Dサイクルを通じて進行します。
具体的な手順が書かれていないので、何時も夢物語のように感じるのはここですね。
その4-Dサイクル、ここでは下記の様に記されています。
- Discovery(発見)
-
すべてのステークホルダーを巻き込み、強みやベストプラクティスを言語化することで、システム全体を総動員します。そして「過去から現在の最良の部分」を特定します。
- Dream(ドリーム)
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「発見された可能性」や、「世界は私たちに何を求めているのか?」といったより高次の目的に関する問いと関連付けて、明確で成果志向のビジョンを創出します。
- Design(デザイン)
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理想的な組織の提案内容を作成し、人々が「ポジティブコア」を活用して新たに表現された夢を実現できると感じつづけられるような組織デザインを言語化します。
- Destiny(運命)
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システム全体の肯定的能力を強化し、希望を構築し、継続的なポジティブな変化と高いパフォーマンスを維持するための勢いを支えます。
このサイクルの中心には、肯定的なテーマ(affirmative topic)の選択があります。これは出発点になります。肯定的なテーマを選ぶことは、組織のメンバーが未来に向けた戦略的な方向性を設定する機会となります。テーマは、学習、知識共有、行動のための組織の議題となります。選ばれたテーマは、その後の4-Dプロセスの基盤を形成します。それらはディスカバリー・インタビューの基礎となる質問として書き出されます。また、夢のフェーズの種となり、設計提案を作成し、運命のフェーズで行動を起こすための場として機能します。
2003年の本書の4-Dプロセス図


以上は、今回の2005年にDavid L. CooperriderがAppreciative Inquiryを世界中で推進するDiana Whitneyと出版した”Appreciative Inquiry (David L. Cooperrider, Diana Whitney)” の4-Dプロセスの説明になりますが、ポジティブコアがこのサイクルのステップと図には記されていません。
しかし、「Appreciative Inquiryでは、変革はポジティブ・コアの正確で、組織全体の発見と分析から始まります。このプロセスでは、我々が時折、成功の要因分析と呼ぶポジティブ・コアを用います。」とあるように、このプロセスの重要な背景・役割持っているようです。
実際に、現時点での4-Dプロセスの説明説明はヒューマン・バリュー社の資料を参照(下図)すると、肯定的なテーマ(affirmative topic)の選択に相当する「戦略的フォーカス・トピックの選択」が4-Dプロセスの前にDifining(定義)として、プリプロセスが用意されています。そして4-Dサイクルの中心が「ポジティブコア」になっています。
最近の4-Dプロセス図


この辺りは、「決まった公式はありません」が、実際の運用の中で、プロセスが整理されたようです。
肯定的なテーマ(affirmative topic)の選択
このように、4-Dサイクルの前のプリプロセスとして、「肯定的なテーマ(affirmative topic)の選択」あるいは「戦略的フォーカストピックの選択」があります。肯定的なテーマを選ぶことは、組織のメンバーが未来に向けた戦略的な方向性を設定する機会となります。
この肯定的なテーマの選択するプロセスの特徴が書かれています。
- 組織全体から幅広いメンバーが関与する
- 組織が最も良い状態のときの事例に関するインタビューから展開する
- これまで課題であったテーマを、肯定的な探求テーマへと “言い換える” この取り組む
次の第3章後編で、ブリティッシュ・エアウェイズにおけるトピック選定プロセスの展開方法を紹介します。





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