「キャリア理論輪読会」募集中です! 詳細

サビカス輪読会(第1章の1)

初回輪読会を無事終えました。参加する皆さんの様々なバックグランドからの視点で、サビカス先生の伝えたい姿勢が少し見えてきた気がしています。自分なりに感じたポイントをピックアップします。

1.理論をベースとし具体的かつ規格化されていますが、クライエントのニーズや状態に合わせ柔軟に運用します。

”Career Construction Counseling Manual”はその名の通りキャリア構築理論をベースにしています。

このキャリア構築カウンセリングマニュアルはカウンセラーがクライエントのキャリアの転機を支援するために用いるひとつの原理に基いた(a principle-driven)関わり*(intervention)を記します。
カウンセリングの技術と戦略は、クライエントの実例と共に具体的規格化し、図や表で描写します。

*ここでは、メンバーに介入の表現に医療的な意味を感じて抵抗があり関わりとした。心理用語としての介入であれば自然かもしれない。

しかし運用においては

すなわちカウンセラーは機械的(mechanistically)にガイドラインを当て嵌めるではなく、クライエントの状況やニーズに合わせて拡張(extentxtent)します。
その特定のクライエントに合わせてどのように上手く関わるかこそ、クリエイティブな領域なのです。

最後の創造的一面が、前回触れたピカソの名言に繋がっています。
CCCに基づく言説とその方法を知り感受性の高い(Responsive)カウンセラーは、目の前のクライエントのニーズに合わせて自信をもって即興(improvise)でかかわることができるでしょう。ピカソの言葉にあるように、「プロのようにルールを学び、アーティストのようにルールを破ることができる」のです。

ゴロワーズ

われわれカウンセラーの仕事がクリエイティブとの見方は新鮮です。

2.カウンセリングモデルは理論的に生まれるのではなく実践のベストプラクティスから生まれます

このマニュアルは、クライエントへのかかわり(介入)方法は研究による証拠立証された結果を意味するものではありません。 むしろ、事例の分析実践者の多数の経験から導き出された、キャリア構築のカウンセリングにおけるベストプラクティス(最良事例)を述べるものです。

ゴロワーズ

つまりCCCは演繹的に導びかれたものではなく、次のように実践から得られた帰納的な理論と言っています。

つまり実践は理論を導きますが、その逆はありません。 仕事の社会的組織が進み、キャリアの辿り方が変化するにつれて、カウンセラーは理論でクライアントに対処する以前に、クライアントのニーズに応えなければなりません。 これが、カウンセリングモデルが理論からではなく実践から生まれることを意味します。(Davies & Harre、1990)

3.CCCはクライエントとカウンセラーの共同作業、両方を主体として位置づけします

カウンセラーのクライエントへの関り方に関して

CCCはクライアントとカウンセラーの間で意味の出現に繋がる対話の道をたどります。最初にクライアントに連続性や一貫性をもってキャリアの物語を語るよう促し、それから、クライエントが生きたいと望む人生に適応するような行動を支援します。

そしてカウンセリングはクライエントとカウンセラーの共同作業であることを言っています。

クライエントとカウンセラーは、キャリア上の懸念に共同で対処し、仕事上の役割の問題を解決するための関係を形成する際に、このマニュアルで示した関わりを進めていく。

一方フランク・パーソンの始まる様々な職業ガイダンスでは

職業ガイダンスは論理実証主義に基づいている。この主義では、カウンセラーを主体とし、クライエントを客体として位置づける

CCCは、

厳密な主義のCCCは、クライエントとカウンセラーの両方を主体として位置づけるという点で、二重解釈学(Rennie, 2012)を選びます。

ゴロワーズ

クライエントとカウンセラーの両方を主体として位置づける。らぼの自分探しの旅を一緒にする仲間の関係と繋がる気がします。

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